捨てがちな食材を使ったレシピ

ちょっとだけ余ってしまう「いつもの野菜」

葉がついた人参やダイコン、それに皮をむく野菜などは何となくもったいないなと思いつつも、どう調理していいかわからず捨ててしまう事が多いです。
しかしこの野菜の葉、皮には豊富な栄養素が含まれているものも多く、実は栄養的に非常にもったいない事なのです。

人参の皮は捨ててしまう人が多いと思いますが、人参の皮部分にはビタミン類が豊富ですし、玉ねぎの皮にはケルセチンというポリフェノールが豊富で免疫力向上に役立つといわれています。

大根やニンジンの葉や皮などの部分を料理に利用する事が出来れば、ゴミを少なくすることができますし、地球環境改善の促進にもなります。
また賢く野菜の皮までおいしい調理に出来れば節約レシピとして活用する事もできます。

野菜をきれいに洗って丸ごとホイルに入れて蒸し焼きにしたり、ポトフ等に利用すれば栄養価も高く、調理時間も時短出来ます。
早く煮えるようにする、早く火を通すために野菜に切れ目を入れておけば、丸ごとでも味熨斗見込みがよくなります。

皮ごと利用する際の注意点も知っておくべき

丸ごと利用したいお野菜は、やはり無農薬がお勧めです。
無農薬のお野菜でもきれいに水洗いし表面の汚れなどをきれいに除去する事が求められますし、根付野菜や根菜類などもついている土をきれいに落とすことが重要です。

ジャガイモやゴボウなどの献野菜はたわしなどを利用して丁寧に洗い、ジャガイモなどは芽をしっかり取り除く必要があります。
根菜には土がついていなくても根菜についている土壌菌と呼ばれる菌類は熱を加えても生き残るしぶとい菌がいますので、丁寧に汚れをたわしでこすり取って丸ごと利用する方が安心です。

野菜くずだって利用できる

ふとねぎの青い部分、人参の頭の部分、ホウレンソウの根っこの部分、キャベツの芯などは料理に使わずに捨ててしまう方が多いのですが、こうした一般的にくず野菜と呼ばれるものを利用した「ベジブロス」というスープがあります。

野菜の皮、根っこ、残り部分を丁寧に洗いコトコトに混んでスープを作ると栄養がどっさり詰まったスープができます。
これはお出汁として和洋いずれの調理にも利用できますし、豊富な栄養素がたっぷり詰まった部分を利用しますので免疫力アップ成分なども豊富、抗酸化力も高いスープとなります。

特に植物由来のファイトケミカルという成分は、免疫細胞の働きを活性化し、強力な抗酸化作用を生み出しますので、エイジング世代が気になる老化への効果も期待できるのです。
くず野菜がたまってきたらスープをたくさん作って氷を作る容器に入れて保存しておけば、色々なお出汁に利用でき重宝します。

大根の皮は細切りにしてきんぴら風にすれば、大根の皮部分に含まれているミロシナーゼというがん予防効果も期待されている栄養素を摂取できます。
人参の切れ端も細く切って人参の葉とごま油でサッと炒めてお好みで味付けすれば、ビタミン、カリウム、カルシウムなど豊富な栄養素を手軽に、お得に摂取できます。