りんごを酸化させない方法

なぜりんごが変色してしまうのか

りんごは栄養価も高く体によいためぜひとも食べたい果物です。しかし、りんごは長時間放置すると変色してしまいます。
色が変わっただけで味や品質に変化がないと言われても、やはり見た目が悪く不安になるものです。

りんごが変色する原因はポリフェノールが含まれているためです。
ポリフェノールは赤ワインで有名な成分ですが、りんごにも含まれています。ポリフェノールというのは植物の色素や苦みを作っている成分をまとめた呼び名です。

りんごはポリフェノール酸化酵素といわれるものが含まれており、この酵素は他人人を空気中の酸素を結び付ける働きがあります。
リンゴにはポリフェノールの中でもタンニンが含まれており、りんごを切ることで空気に触れてポリフェノール酸化酵素が酸素をタンニンを結び付けて化学反応を起こすのです。
そのためリンゴが茶色に変化をするのです。

りんごを変色させない方法

りんごを変色させないためには切ったりんごが空気に触れないようにすればポリフェノール酸化酵素の働きを抑えることができます。
昔から行われているりんごを塩水につけるのもこれが理由の一つです。

塩水につけることでナトリウムイオンがりんごのポリフェノールの周辺に防護壁を作ってくれます。
それによって酵素の働きを止めることができ、酸化による変色を防ぐことができるのです。

ただ、りんごを食塩水につけることで塩分を摂取すること、味がしょっぱくなることが気になる人もいます。
そこで変色を防ぐために別の方法を取りたいという人ははちみつを使うのも有効です。

はちみつを大さじ2杯分200㏄の水に溶かしてりんごを数分浸しておくと一日りんごの変色をおさえることが可能です。
もちろん時間が無いという場合には30秒ほど浸すのでも十分効果を得ることができます。
ちなみにこの方法はりんごだけでなく、ほかにもポリフェノールを含んでいるラフランスでも効果的です。

食塩水でもはちみつ水でもりんごから水分が出てしまうとりんごのポリフェノールが酸素と触れてしまい変色を起こしてしまいます。
そこで、りんごの量や環境に応じてはちみつや水の量を調整することが重要です。

はちみつが自宅に無いという場合、砂糖水でも効果があります。
砂糖水の場合もはちみつと同様に200㏄の水に砂糖を大さじ2杯入れて少し浸すと変色が防げます。

この砂糖の量は多く感じる人もいますが、砂糖の量を減らすと効果が薄くなってしまうので多めに感じますが量は守るようにしましょう。
砂糖水は食塩水よりも粘度が高いのでりんごの表面にしっかりと付着してより変色を防ぐ効果が期待できます。

他にもレモン水や炭酸水に浸すという方法もあります。
自宅にあるものを活用して変色防止対策をしてみましょう。