化粧水はたっぷりといわれてきたけれど・・
洗顔の後には化粧水をたっぷりつけましょうなんていわれてきましたし、保湿は美肌のために必須といわれてきました。
そのため、化粧水をたぷたぷと念入りにつけていた方が多かったと思うのですが、実は、化粧水のつけすぎがお肌の不調を招くことがあるというのです。
お肌に潤いを与えるのは、エイジング世代はもちろん若い世代も基本的な事とされており、乾燥肌の方も、その改善のためには保湿が何より大切、そこで化粧水をしっかりと付けて・・・というスキンケアを行ってきた方が多いのではないかと思います。
しかし化粧水はつければいいというものでもなく、たっぷりつけたからといってトラブル回避するとか保湿できるという事にならないのです。
過剰に化粧水を利用する事で肌荒れになってしまう事もあります。
保湿という事を深く理解することが大切
肌には保湿といわれてきたので迷うことなく保湿、イコール化粧水で水分を補うという事を行ってきた女性も多いはずです。
そもそも、保湿というのはどういう事を目的として行うのか、というと、まずお肌のバリア機能を維持するためです。
お肌には外部の刺激から守るバリア機能が備わっており、このバリア機能を維持させる成分がうるおい成分です。
コラーゲンやヒアルロン酸等、みなさんバリア機能を維持するための成分をご存知だと思いますが、保湿するのはこうした成分を確保しバリア機能を常に維持するためです。
お肌はターンオーバーといって古い角質から新しい角質に一定周期で生まれ変わりを繰り返しています。
お肌が乾燥してしまうとこのターンオーバーが崩れ古い角質がはがれにくくなりトラブルを招きます。
そのため、お肌の新しい角質が生まれ一定周期できれいにはがれ次の角質が生まれてくるというターンが正常な事が求められ、その為に保湿が必要ですし、お肌のはり、美しさ、弾力などの為にも保湿は大切な要素です。
つけすぎることで美肌が遠くなる
健康的なお肌にとって保湿の働きが重要という事は理解出来ました。
では、なぜ付け過ぎがよくないのかというと、お肌が化粧水などを吸収できる量、これに限界があるため、過剰につけすぎてしまうとトラブルとなるのです。
保湿効果を高めるためにパッティングを長々とおこなっている方も少なくありませんが、その水分はお肌からどんどん蒸発します。
様々な化粧水がありますが、いずれも保湿因子と呼ばれる成分が含まれています。
水分は時間と共にお肌から蒸発しますが、過剰な水分がお肌に残っていることでいつまでも水分を蒸発させる状態となっているのです。
お肌に水分をたくさん吸収させたいという気持で行ってきたことが、逆に、お肌から水分を排除する行動となっていたというわけです。
ではどうすればいいのか?というと、化粧水を付けたらすぐにクリームや美容液などを利用し、お肌に蓋をするという事が大切です。
うるおい成分となる保湿因子を取り入れたのですから、それが逃げないようにクリームなど油分が含まれているもので蓋をするというイメージです。
バリア機能も壊している可能性があります
余りにもたくさんの化粧水をつけて保湿した気持になっていると、それが逆効果で角質層がふやけてバリア機能を乱している可能性があります。
お風呂に長く使っていると指先の皮膚などがしわしわになりますが、その状態が化粧水を過剰につけた部分に起っていると考えるとわかりやすいでしょう。
また化粧水を手やコットンを利用して長いことパッティングなどすることで、お肌の角質層を傷めていることも考えられます。
傷がつけばお肌から水分が蒸発するだけではなく、肌の毛細血管などが傷つき赤ら顔のもとになる事もあるのです。
保湿を考えるのなら、洗顔後、化粧水を適度な量お顔に塗布し、その後、美容液やクリーム、乳液などを利用して蓋をする、という事を忘れないようにしましょう。